おいとま教師の記録

休職中教師の記録

病気の経過4 異動

 前回の続きです。最初は良かったが、すぐに疲弊していったのがわかった。わかっていたが、残りの数ヶ月我慢すれば乗り越えられると思い、我慢した。そして、異動をするまで毎日休まず出勤し、異動した。

 新しい職場は元の管内になった。元の管内ということもあり、知っている人も多かった。以前の私の働きぶりを知っている人も多く、期待されているのもわかった。新たな気持ちで再出発するんだという気持ちが大きかった。校長には異動前の打ち合わせの日に、精神面などに不安があることやこれまでの経緯について説明をし、理解してもらっていた。その上で、学級経営も授業も素晴らしいものにするんだという気持ちとやり過ぎないようにという気持ちを持って仕事にのぞんでいたつもりだった。自分は元気になったんだ。治ったんだ。やれることは可能な限りやる。そう思って仕事をしていた。新しい職場の教頭は、私がやり過ぎている時にはストップをかけてくれていた。こまめに調子を気にかけてもらっていたように思う。

 4月は学級事務がとても多い。さらに、新しい職場でやり方が今までと違い、時間がかかった。その分他の仕事が溜まり、プリントの山が溜まってくると捌けていないのが可視化され、嫌な気持ちになった。それでもきちんと捌いてしまって、仕事をなんとかこなした。息を吐く間も無く、運動会の練習が始まる。ここに至るまで家庭訪問やその他の学校行事も目白押しで本当に息を吐く間がなかったと思う。周りの職員とも殺人スケジュールだねと言い合いながら仕事をしていった。

 殺人スケジュールをこなしていったが、5月の半ば頃から心と体の異変を感じるようになった。朝ごはんが食べられない。出勤中に気持ち悪くなる。車からなかなか降りられない。仕事を全く捌けない。集中力がなく、何も考えられない。予期せぬ体と心の異変だった。

 続きは、次回「病気の経過5」でお話しします。