おいとま教師の記録

休職中教師の記録

病気の経過3 復帰

 前回の続きです。日中活動的になったり、やりたいことが出てきたりした。日中に仮眠することもなくなり、もともと好きだった登山をたくさんするようになった。登山をしながら人生は登山と同じだと考えた。山頂という目標に向かうという目的は同じだが、登り方は様々ある。まっしぐらに登ることもできるが、途中休憩をしながら登ることもできる。休憩をしながらいろんな景色を楽しんだり、足元を見てその様子を観察したりするのもいいだろう。途中で休憩することで、まっしぐらに登る時には見れない物や感じることが多くある。人生も同じで、休むことで見えるもの感じるものがある。そうして、たくさんのものを見て、感じて山頂(目標)に到達した時には、見える景色が違ってくると思う。そんなことを感じるようになってきた。休んでよかったと思えるようになってきたのだった。

 心と体は12月くらいになると落ち着いてきたが、仕事をすることへの不安はあった。元の職場に戻らなくてはいけないことや周りの目、体力面など多くの不安があったが、異動をするためには1月に復帰をしなくてはいけなかったので、1月から復帰をした。最初の2週間ほどは2時間勤務をし、授業は1時間のみ行った。それ以外の授業や学級業務は、私が休んでいる間に担任代行をしてくださっていた教務の先生が引き続きしてくれることになった。本当に感謝しても仕切れない。

 そこから徐々に勤務時間を増やしていったが、午前中勤務を続けている時に、教頭から「いつまで時間短縮で働くか見通しは持っていますか?」と聞かれた。いつまでも半日じゃダメだろと言われた気分になった。見通しは立っていなが「はい。今週までです。」と答えてしまった。まだ半日勤務をしていたかったのが本音だが、言い出すことができず、次の週からフルタイムで勤務することとなった。復帰してから3週目のことだった。残業をしないように心がけていた。しかし、ここから様々なことが狂いだす。

 続きは次回、「病気の経過4」で