おいとま教師の記録

休職中教師の記録

病気発症までの私

 私は1994年生まれの29歳である。小学校の教師になって今年で9年目になる。病気を発症するまでの私は、仕事に関してやる気に満ち溢れ、向上心を持って様々なことに取り組んでいたように思う。県大会の授業者をする、公開授業を何回もする、研究授業の授業者を毎年する。今考えると、仕事のモチベーションは名を挙げることや肩書き、授業力も学級経営も他人が見た時に凄いと言われることを目標に仕事をしていたように思う。

 しかし、自己肯定感が低く、何をどうやっても満たされることがなかった。例えば、仕事では、周りの人から「学級の子どもたちがよく育っている。」と言われても「そんなことはない。」と考えていた。他にも公開授業などをした際に、「良い授業だったね。」と言われても「そんなことはない。もっとできることがあったはずだ。」と常に考えていた。まだまだやれることがある、本当にこれでいいのか、教師というものは○○であるべきではないか、そのように考えると、自分には優れている部分は特になく、何もない人間だと感じることが多々あった。

 仕事以外の部分でも人にどう思われているかを考えすぎていたように思う。少しでも良い自分を見せたい、見栄を張りたい、自分の価値は自分自身ではなく、自分の周りにある物や人にあると無意識のうちに思っていた。そして、自分に無いものや環境を恨み、傷つき、傷つける生活をしていように思う。(私の私生活や家庭環境などについては、今回の記事をひとしきりまとめてしまった後に別でまとめ直して掲載します。)

 そんな私が体の異変に気づき始めたのは、2020年のことだった。とある校長との出会いと新しい環境で働き始めたことが、私の心の中と体を大きく変えていったのだった。

 続きは「病気の発症」に書いていきます。